2023.5.14

スイートコーンの受粉がすすんでいます。スイートコーンには雄花(雄穂、ゆうすい)と雌花(雌穂、しすい)があり、それらが受粉してスイートコーンの実がなります。

見たことのない方には、一見どこに花が咲いているのかと思われますが、この圃場は今、花満開です。

上の写真は雄花です。この小さい粒のひとつひとつが真ん中から裂けて、雄しべが露出し、大量の黄色い花粉をまき散らします。上のほうの枝?から順次花が咲き、下のほうまで結構長い期間咲き続けます。この時期は圃場には入りたくないですね。防除機でこの時期に入ることもあるのですが、機械も人も花粉まみれになります。

下の写真は雌花です。スイートコーンっぽい塊がそうで、先から雌しべ(絹糸)の束がのぞいています。この一本一本がコーンの粒の一つ一つに対応しており、一本でも受粉しないとそこの粒は膨らんでくれず、歯抜けになります。なので、大量の花粉を長い期間落とし続ける仕組みになっていますが、これが生産者泣かせでもあります。花粉を落としすぎて、スイートコーンの上に降り積もって、梅雨時期なんかはそこにカビが生えることもあり、掃除が大変です。