2023.7.9

今年は育苗スタイルを少し変える予定です。というのも、以前から苦労していた中古のビニールハウスがどうにかメドが立って、苗床として利用できるようになったため、育苗スペースに大きなゆとりが生まれたからです。一点目に、ブロッコリーのスーパーセル苗化をしっかりやっていこうということ。昨年までは育苗スペースがなかったため、秋冬作の育苗全体で、ハウス4回転ほど使っていました。結果、ブロッコリーに関して、中盤以降の苗はスーパーセル苗と言っていいかわからない程度の育苗期間しか取れていませんでした。そこを改善しようと思います。また、スーパーセル苗は活着が少し遅めなので、定植1週間前に根の活性を上げる処理をしていこうかと。

ちなみに、上の写真は昨年の秋にまいたブロッコリー苗です。昨年、苗が少し余ったので遊びで今まで水だけで管理していました。一年越しのスーパーセル苗、はたしてうまく花蕾ができるのでしょうか。

二点目に青ネギの育苗を地床苗から浮き床に変更します。予定では200穴のままで行こうと考えています。育苗培土は変更して窒素とカリウムがほとんど入っていない培土にしました。リン酸中心の肥培管理で、硬く仕上げていこうと考えています。地床苗は、以前はそんなに悪くなかったのですが、弊社のハウスは苗床専用なので、十数年かけて育苗培土から落ちる肥料成分が全く利用されることなく蓄積しているせいで、ネギ苗の生育コントロールができなくなってしまいました。ここは、新たに浮き床の技術を習得していこうではないかということです。

上は今年の育苗ハウスの状態です。ちなみにブロッコリーの苗です。三点目に、写真ではわかりにくいですが、遮光ネットをシルバーからホワイトに変えました。遮光率は40%で同じなのに、ものすごく明るいです。真ん中の棟は攻め気味に30%にしてみました。遮光は正直、あまりやりたくはないですが、弱苗の内は必要悪として利用を認めざるを得ないです。これで苗質の改善ができたらと期待しています。