2022.12.2

リン鉱石は世界でも枯渇気味の鉱石なので、以前より国内にあふれる下水汚泥や家畜の糞尿肥料の利用により、その問題を解決できないかと考えていました。現在、肥料価格高騰により化学肥料減肥が叫ばれており、これを機にこの問題に取り組むべく、(株)タカキタの北川様にお越しいただき、コンポキャスターのデモ機の試乗をさせていただきました。基本的なつくりはブロキャスなのですが、ペレット肥料、バラの鶏糞など通常のブロキャスではきれいに振りにくい状態の肥料でも問題なく振れる改良が施されており、なかなかの手ごたえを感じました。これは、・・・導入決定です!!。今回は、コンポストペレット肥料(汚泥肥料)を10aあたり300キロ程度の散布量で試験運転しました。コンポスト肥料は総じてカリ肥が極端に少ないので、カリ単肥を別添し散布できないかと考えていましたが、コンポキャスターの撹拌機能を利用してその試験の確認もしました。きれいに撹拌できているかは少し疑問ですが、肥料の投入方法を追加検討すれば現場レベルでは問題ないかと。もともとブロキャス自体、圃場に完全に均一に振りにくい機械なので・・・。以前、ペレット鶏糞をライムソワーで振っていた時期がありました。肥料の状態が良ければ(鶏糞の含水量が少なければ)問題なく振れるのですが・・・。オールシーズンの使用ともなると梅雨時期など生産条件や保管状態が悪い時もあるので、肥料が少しでも水分を含んでしまうと底のほうで団子になって引っかかっていたり、ブリッジができて肥料が落ちてこない穴があったりで、全く均一に振れないときがありました。これは通常のブロキャスでも同じことが言え、導入に前向きになれませんでしたが、これならいけそうです。機械は決定したので、あとは何の肥料を使うかの試験を行いたいと思います。